もしも日本でゾンビが発生したら【武器編】

いつ来るやも知れぬ終末の備え、食料や飲料水はもちろん重要だが、ゾンビ発生となれば当然《対抗武器》の備えは必須となる。

気軽に入手出来る最強武器をいくつか備えておくことで、生存確率は格段に上がるだろう。しかし日本において、海外のゾンビドラマのように、銃でゾンビの頭をズドン、とはいかない。

これからご紹介するのは、ゾンビ蔓延世界で生存確率を上げる武器であり、手当たり次第ゾンビを倒したい人の求めるような殺傷能力の高い武器ではない。ゾンビや暴徒との戦闘は出来る限り避け、それでも遭遇してしまった場合に、身を守る手段として、使用者に合った武器を使用する事で生存確率を上げるという事がコンセプトである。

日本で気軽に入手できるゾンビ対抗武器はどのような物があるのか、また女性や高齢者も扱いやすい武器など併せてご紹介していくので、是非最後までご覧頂きたい。

まず始めに、NGな武器選びについてお話しさせていただこう。理由としては、持つ人に合わない武器選びが終末での生存確率に大きく影響し、自身は元より周りの人の生死にまで甚大な影響を及ぼすからだ。

1人の判断ミスが100人のコミュニティを一夜で壊滅させる、なんていう事も簡単に起こり得るのがゾンビ蔓延世界である。

ではどんな武器選びがNGなのだろうか。

1 持つ人の体格や体力に合わない武器選び

小柄な人が長柄ものを振り回し、バッタバッタとゾンビの群れを撫で斬りなんていうのは、アニメや映画の中の話。体格や体力に合わない武器は、実際には重すぎて振れなかったり、すぐに体力を消耗してしまう恐れがある。

2 耐久性の低い武器

体格に合っており扱いやすいが、すぐ破損してしまい武器が無くなり素手で戦う羽目に!なんて事になれば、すぐにゾンビの仲間入りになるだろう。

3 持ち歩きに不向き

持ち歩くには重過ぎる、刃先が剥き出しで危険、目立つ形状で暴徒に見つかる恐れがあるなど、意外と見落としがちなのが持ち歩きの向き不向きである。

4 頻繁にメンテナンスが必要

始終呑気に、武器を研いだり、磨いたり、分解掃除したり出来る状況なら問題は無いが、例えば切れ味が落ちた刃物を研ぐには貴重な水も使わなければならないし、音も出る。この様に武器によってはメンテナンスが必要なものがあり、メンテナンス不足でいざという時使い物にならない事態は避けなければならない。

5 飛び道具

スリングショット、水中銃、ボウガン、和弓、猟銃など、日本でも許可を取るなどして所持出来る飛び道具もあるにはある。しかし、的を射るのとは違い、自身の肉を貪ろうと呻き声を上げながら向って来るゾンビに対して冷静に弾を当てる事は困難を極めるだろう。また、対象とある程度の距離を必要とし、接近された場合対処不能に陥る危険性もある。いずれ弾切れをおこし、定期的なメンテナンスも必要で、戦いの場を選ぶ飛び道具は、対ゾンビ武器として不向きとも言える。

6 大きすぎる武器 長すぎる武器

武器を扱う人が例え力自慢であったり、大きな武器を繰れる程の体格だったにせよ、大き過ぎる武器を抱えて逃げる事が、いかに困難な事かは言うまでもない。また長すぎる武器は日本の様なコンパクトな屋内では壁や天井に当たるなど小回りが利かない上、ゾンビや暴徒に武器自体を掴まれる恐れがある。

7 違法な武器 

今回はゾンビ発生前に備える事をテーマとしている。パンデミックが起こる前の段階であり、行政機関はしっかりと機能している。故にゾンビ終末世界以前の法律は遵守しなければならない。銃刀法等の法を遵守するのは勿論のだが、倫理観もきちんと持つべきだろう。これはパンデミック後特に言える事だが、倫理観を持たない者は、避難所やコミュニティで危険人物とみなされ、最悪の場合籠城先を追われる事にもなりかねない。

ゾンビタイプと最適武器

NGな武器選びについて踏まえた上で、ゾンビタイプに適した武器についても考えておかなければならない。

ノロノロゾンビ

ノロノロタイプのゾンビなら、NG武器として紹介した飛び道具系武器で対処する事も可能だ。しかし、複数体を相手にする場合や、囲まれた場合はその限りではない。また、飛び道具系武器は、音でゾンビや暴徒を引き寄せてしまう可能性があるため注意が必要だ。逃走が何より有効な対処だが戦闘を避けられない場合は頭部の破壊が出来る近接武器も有効だろう。また屋内で出くわした場合は、手近にある椅子などを使って押し倒し、体制を崩してる間に逃げるのも大変有効な手段である。

走るゾンビ

走るタイプのゾンビに、飛び道具系武器で狙いを定めるのは至難の技であり、少しでもまごついたり、弾や矢を装填している間にすぐに間合いを詰められてしまう恐れもある。走るタイプのゾンビに飛び道具系武器で対処する事は極めて危険な選択と言えるだろう。どちらのタイプのゾンビにも共通して言える事は、見つからないよう細心の注意を払いステルス行動を心がける事だが、不運にも走るゾンビと対峙する事になった場合は、近接武器で脚を狙い、動きを止めるのが最も有効な対処法になる。

ご家庭にある物から対ゾンビ武器を探す

ご家庭にも武器として使える物がある。身近な所に起こる、あらゆる事態を想定し、適宜対処出来るよう改めてチェックしておくと良いだろう。

金槌(かなづち)

持ち手にラバーグリップが付いているものも多く、武器として使用する際にも滑りにくく持ちやすいため、安定して繰る事ができ、打撃力と耐久性も兼ね備えている。

スコップ

持ち手があり扱いやすいくホームセンターなどで簡単に購入する事が出来る。しかし女性や高齢者が武器として使用するにはやや重い。スコップを武器とする場合は、多少先が尖っている分、角形スコップよりも剣先スコップの方を選ぶと良いだろう。

レンチ

大型のレンチは武器として使用する事が出来る。しかし、グリップが無いタイプがほとんど。そのため滑りやすく、対象に当てた際の反動が直接手に伝わり、衝撃や痛みを伴う恐れがある。あくまで間に合わせ武器として携行すると良いだろう。

アイロン

アイロンは熱を発する部分が金属製になっており先端部は尖った形状をしている。持ち手部分があり近接武器として使用する事が出来る。しかし武器になる物が他に無い場合を除いて、アイロンを武器として選択する人はいないだろう。巨大なメリケンサックの要領で打撃を与えるか、やけっぱちに投げつける以外使用法が無い。

傘(かさ)

石突きの部分が金属製で尖ったもので、よほど運が良ければ頭部に突き刺すことが出来るかもしれない。ゾンビを傘で叩いたところで、なんのダメージにもならない上、耐久性も全く無い。実戦武器としてバッドチョイスだが、傘機能と杖機能付きのサブ武器としてなら携行もありだろう。

包丁、ハサミ(ほうちょう、はさみ)

家庭にある武器として包丁を思い描く人は多いだろう。しかし、ナタ等の例外を除いて、刃物は武器としておすすめ出来ない。なぜならゾンビを斬りつけたところでダメージにならず頭部を突き刺さない限り動きを止める事も出来ないからだ。硬い頭蓋骨に守られた頭部に包丁を突き立てるのは容易ではない。むしろ刃先に付着したゾンビの血液などから感染する恐れもある。ただし、サバイバル、調理、暴徒対策など、あらゆるシーンで活躍するため、刃先をタオルや段ボールなどで安全に保護しリュックに1〜2本入れておくと良いだろう。

椅子(いす)

脚が4本に分かれたオーソドックスなタイプの椅子は、屋内でゾンビと遭遇した際、さすまたの様に使用する事が出来る。使用する人の力や、椅子の重量にもよるが、打撃用の武器にもなる。ただしサイズ的にも持ち歩きは出来ないので、緊急時の即席武器と覚えておくと良いだろう。大変参考になるのが、1980年ジャッキーチェン主演の『ヤング・マスター』という映画は、とにかく椅子を使ったアクションが素晴らしい。対ゾンビの実戦でも使えるので是非ご覧頂きたい。

フライパン、片手鍋(かたてなべ)

即席武器として使用する分には良い選択と言える。しかし本来その様な仕様は想定されていないため、すぐに持ち手が曲がったり折れたする場合があり長く使用する武器ではない。大きさを考えても持ち歩きには不向きで、あくまでも間に合わせと考えた方が良いだろう。

バット 

木製バットの素材は木材であり、木材の性質上湿度や乾燥により劣化が進むが、武器として使用した場合、当然ゾンビの血液や体液にまみれ吸湿してしまい、さらに劣化が進む恐れがある。また、多くの金属製バットはアルミ合金で出来ており、腐食や金属疲労し難いよう設計されているが、血液などにより腐食したり、繰り返しの打撃による金属疲労を起こし、あっと言う間に折れたり曲がったりしてしまう場合がある。メインの武器とする場合、保険用の武器も合わせて携行すると良いだろう。海外のゾンビドラマの様に、有刺鉄線バットにしたらゾンビの身体や衣服に刺さったり絡まったりして抜けなくなり、慌てる事になるので、そういった加工はやめておいた方が無難だろう。

ゴルフクラブ

ゴルフを嗜まれる方なら、グリップ付きでリーチもあることから、1番に頭に浮かび手に取る方も多いだろう。使用者が※プロゴルファー祈子なら話は別だが、使い方は振り回して殴りつけるしかなく、耐久性もほとんど無い。使い捨て武器と考えておいた方が良い。

※プロゴルファー祈子とは、1987年にテレビ放送されたシリアスなアクションドラマ。ゴルフボールの跳弾で敵を倒すなど見どころ満載。現在視聴できるサービスが無いのが残念である。

簡単に挙げただけでもこのぐらいの武器がご家庭にある事を頭に入れておけば、いざという時に迅速に行動出来るだろう。

おすすめ武器と性能

女性や高齢の方でも扱いやすい武器や、どなたでも入手しやすい武器をご紹介する。

なた

主にホームセンターなどで、どなたでも入手できる。重量は女性や高齢者でも扱い易い程度で、耐久性もある。しっかりメンテナンスしているものであれば、少ない力でも鋭い切れ味を発揮し、身を守るのに充分な武器になるだろう。ただ使用後は金属の腐食を避け、切れ味を保持するため、拭き取りと研ぎ直しが必要。

金槌

先ほど紹介した金槌は、女性や高齢者でも扱いやすく入手も容易。何よりメンテナンスが拭き取りのみとなっており、携行もしやすい。私が自分用の武器を選ぶなら、一番に金槌を選ぶ、最もおすすめの武器。

バール

金属製でL字の形状をした工具。金梃(かなてこ)とも言い、主に釘を抜いたり、テコの原理で物を持ち上げるのに使用する。女性や高齢者でも充分扱える重量となっており、使い方は打撃と突き。つまり殴ると突き刺すの両方に使え、メンテナンスも金槌同様拭き取りのみとなっている。優秀なゾンビ対抗武器の一つだ。

自分に合った武器選びとは

最終的に自分に合った武器は、どのような物でどのように選べば良いのか考えていこう。そもそも自分に合った武器とは、自分の力で扱うことが出来て、自分自身を守れる武器を意味する。

攻撃が最大の防御という言葉があるが、1にも2にもステルス行動で、ゾンビに見つからないに越したことはない。しかしゾンビ蔓延世界において、ゾンビと一切遭遇せずにやり過ごす事は不可能である。さらには生存者にも注意が必要だ。始めのうちは物資や食料、安全な寝床を分け合っていても、限られた資源の底が見えてきたら、奪い合いに発展するだろう。そのような状況下では戦闘は避けられない。

そこで備えておかなければならないのが、自分の力で扱える武器なのである。武器重量と自身の体力を照らした時、扱える物か。自分でメンテナンス出来るか、携行に不便はないかなどを十分考慮して探してみていただきたい。

今回ご紹介した武器は、ほとんど日用品ではあるが、怪我のないよう十分注意しながら実際に手に取って、重さや握り心地などを確かめておくと良いだろう。

目的はゾンビを倒す事ではなく、生き延びる事である。ゾンビの動きを止め、その間に逃げる。運が良ければ倒せるかもしれない。しかし、倒す事に拘らず生存する事を第一に考えてみていただきたい。あなたがゾンビに襲われれば、ゾンビが1体増え、あなたや、他の誰かの大切な人の脅威になるかもしれない。各々がゾンビから自身を守る事こそが、収束への1番の近道である。